描きかえられた鉄腕アトム
NTT出版から小野卓司さんの「描きかえられた『鉄腕アトム』」が出ています。
手塚治虫生誕80周年記念出版とのことです。
少年掲載のオリジナルと単行本との比較検討を徹底的に行ったものですね。
膨大な作品をよくここまで比較されたと感心しました。
何度も原稿を書きかえた手塚さんの作品ならではの本です。
月刊誌だった少年を毎日食入るように読んで細部までしっかり記憶していた私を含めた当時の少年達にとって、その後単行本になったアトムに違和感を持った人は結構見えたのではないかと思います。
やっと読めたのは嬉しいのですが、記憶していたシーンが無かったりストーリーが微妙に違っていたりといった違和感ですね。
自分の記憶違いかと思っていたシーンを確認でき、本当に嬉しかったです。
カットしたりした理由としては、単行本化のためのページ合せ。完成度を高めるための不要な部分のカットや説明の書き足し。それに時代にそぐわなくなった部分の書き直しなどが挙げられています。
しかし改めて確認しますと、余分なものと削られた部分に手塚さんの面白さが結構詰まっていたりします。
本の構成としては、出来れば作品掲載順に書かれたほうが良かったのではと思いました。
今後、雑誌掲載オリジナル版鉄腕アトムの復刻があれば絶対買いなんですがねえ…
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